HOT ! Tanack IIIF 田中光学 タナック ボディ 2017年OH

タナックIIIF型
IV-S型より生産数少なく希少です。
2017年3月にOH済(画像10枚目参照)
付属品は修理伝票です。

モルト劣化あり、裏蓋蝶番部革の割れ修理跡あり

シャッター等機能問題ありませんが、レリーズボタン少し硬め(手持ちでスロー切る時は要注意)、スロー少し早い等、修理時に業者様から頂いたコメントを下記に掲載しますので状態の参考にお願いします。



お預かりしたタナックは少し内部をいじられている箇所がありました。
その為、機能が回復しなかった部分が何箇所かあります。

また、もともとの機能が簡易に出来ている関係、また経年によるシャッタードラムの磨耗などもあり、シャッターの精度を出すために犠牲にした部分があります。

箇条書きにして記載させていただきますので、ご確認お願い致します。

・シンクロの内部の部品がなくなっており、ストロボを使う事ができません。
シンクロソケットは外部についておりますが、内部の部品が丸々なくなっており、シンクロする事が出来ません。

・スローダイヤルのカムに加工がされておりました。
加工の影響で「１/８」から「Ｔ」まですべて機能させることが出来ず、使う頻度が高いと思われる１/８～１秒を重視しました。
ただ、そうしますとどうしても「Ｔ」がシャッターを開いた状態で保持できず、「Ｔ」でも１秒程度でシャッターが切れてしまいます。

・シャッタードラムの稼動範囲を制限する穴が経年により磨耗と変形が進んでおりました。
シャッターの精度を出すため、幕の張り位置を調整する必要があり、先幕の走り終わりの位置がアパチャーから浅くなっております。

タナックは先幕をとめるブレーキが無い為、先幕が走り終わりに若干、跳ねます。

通常は幕が跳ねましても先幕がアパチャーから深い位置で止まる為、大丈夫なのですが、先幕の止まる位置が浅くなっておりますので、幕が跳ねた際にアパチャー内に戻って来る事があります。
調整により出来る限り戻りを少なくしておりますが、シャッタースピード１/３０などで少し幕の戻りがある場合があります。

・フィルムカウンターの回転が固くなるように調整しておりますが、もともとのバネが弱い為、調整後も少し固く程度までしか調整出来ておりません。

上記のように、出来る限りの調整となっている部分、またシンクロのように機能が回復しない部分もあり、申し訳ありませんがご理解とご了承お願い致します。


修理はオーバーホールと共に、破損しておりましたシャッター幕の交換とハーフミラーが劣化しておりましたので、こちらも交換を行なっております。

修理内容をご確認お願い致します。


タナック３ｆ
・オーバーホール・
シャッター幕破損・・・交換致しました。
ハーフミラー劣化・・・交換致しました。
シャッター部分解調整・・・グリス入れ替え致しました。
シャッター精度調整・・・調整致しました。
ファインダーくもり、清掃・・・出来る限り清掃致しました。
フィルムカウンター緩い・・・出来る限り調整致しました。
巻き上げ部分解調整・・・分解調整、グリス入れ替え致しました。
距離計、ピント関係点検調整・・・点検、調整致しました。
各部分解調整、グリス入れ替え・・・オーバーホール致しました。