HOT ! Pioneer C-Z1 旗艦プリアンプ メンテナンス・音質ブラッシュアップ済みの美品

1979年に発売された当時の Pioneerの旗艦となるプリアンプ C-Z1 を出品します。
全段に無帰還アンプの構成をとり、アンプブロックの中段はカレントミラーによる電流伝送が行われいます。フォノアンプでは、中段の電流-電圧変換の素子に RIAA特性を持たせることによって"カレント・イコライザー"を実現しています。大変分解能が高く、ハイエンド機の貫禄のサウンドを聞かせてくれます。

本出展品に対しては以下の整備を行っています。
・当機種ではセレクター操作の記憶のために 4個のスーパーキャパシタ―が電池代わりに使われています。この部品に劣化(破損)がありました。この 4個は直列接続により個々が 1.6Vを分担することで充電電圧 6.5Vを満たしていますが、経年劣化のため漏れ電流が不均一に増大したために、一部のキャパシタ―に過電圧が掛かり破損に至ったものと考えられます。この 4個のスーパーキャパシタ―を新品交換すると共に、この 4個それぞれに高抵抗の抵抗器を並列に付加し、漏れ電流の影響を抑える対策を追加しました。より高寿命が期待できると思われます。

・当機種のリアパネルの RCAジャックを、機械的な強度アップと接触信頼性アップを期待し、現代の真鍮ボディ/金メッキのものに交換しました。この点の詳細をこちらのブログページ(https://totalcapsule.blog.fc2.com/blog-entry-12.html)で述べています。
・当機種では音質に影響する重要なセレクターにリレーが使われています。入力セレクターに 5個、トーン・コントロール有り/無しの切り換えに 2個となります。現代に入手可能なリレーではピン配列が合いませんので、ピン変換した上での新品交換を行いました。この点の詳細をこちらのブログページ(https://totalcapsule.blog.fc2.com/blog-entry-13.html)で述べています。

・各所スイッチ、ボリューム、内部コネクターのクリーニングを行っています。下に、分解したメイン・ボリュームの内部の写真を示しました。また、内部の大容量コネクターがかなり汚れていました。クリーニング前後の写真を添えました。
・電源電圧(+85V,-85V)の調整、フォノアンプのオフセット調整があり、これらの調整を済ませています。また、イコライザーカーブも含め、オーディオアナライザーを用いて入出力の観測も行い、問題ないことを確認しています。

その他、各所コンデンサの点検・容量チェックやハンダ付けの点検・一部補修を行っています。また、当機種では天板にスリット状の開口があり、ホコリの混入があります。全面的に内部の掃除も行いました。
整備後に、エージングを兼ねた 48時間のランニング運転を行い異常のないことを確認しています。下に、取外しの部品の写真を掲載します。

メイン・ボリュームの分解の図、内部大容量コネクタのクリーニング前後の図取り外し部品
誇張のないサウンドでソースを忠実に再現する音を聞かせてくれます。ソロ演奏の微細な色彩の変化や、屈託のない音場の広がりにリレーを含むリフレッシュの効果が出ていると思われます。更に、RCAジャックの交換による信頼性の向上の効果は、今後使っていく中で実感されるのではないでしょうか(使っていてキモチ良い!)。

Pioneer C-Z1
入力：PHONO、TUNER、AUX、TAPE PLAY
出力：OUTPUT、TAPE REC
外形寸法(WxHxD)／質量：220x185x454mm / 12.1kg
電源：AC100V、50Hz/60Hz
出展内容：C-Z1 本体

数か所の小傷の補修等があります。また、黒のアルミアルマイト処理に薄く劣化の跡があります(光にかざすと反射の違いで気づきます)。いずれも程度は小さく、全体として美品です。
初期不良に対しては丁寧な対応を心がけております。

～入札についての御注意～
新規の方の入札はご遠慮ください。入札された場合は、削除させていただきます。

xkcrx　　　ボトム側縦実装の 4枚の基盤

・・・ 上記の画像は フォトアップで掲載しました ・・・